山形・東根へ行った話の続きです。
ホテルにあったチラシから偶然知った展示へ。
リュイユ フィンランドのテキスタイル トゥオマス・ソパネン・コレクション|東根市公益文化施設まなびあテラス
リュイユという織物、私が知った時には情報がありませんでした。
憧れのフィンランドに関して調べ、みつけたのは五年以上前のこと。
今出会うのも何かの縁、と足を運びました。
図書館やサークルの活動場所、飲食店もある複合施設での、
2部屋にまたがる展示です。
寒い地域ゆえウールの寝具(防寒具)として使われた日用品、
素朴だったものが装飾的になっていき…
工業化や流行り廃りの影響を受けながら、
デザイナーや画家と織り手の協力で表現が広がったリュイユ。
現在ではアートにもなり、木綿や麻、化学繊維なども使われ、
全くイメージの異なるものになっているという流れが感じられます。
途中、目を見張ったのは、色の扱い。
緑一色に見えるものも、色調の違う何種類もの糸を使い、
深みのある印象になっていたこと。
近づいたり離れたり、見飽きないのです。
そしてアートになれば…
苔庭?いや、石庭みたいな、日本庭園かと思ったり、
蓑(みの)?
…ほんとにフィンランド作品?って思ってしまいました。
こちらに綺麗な写真が載っています。レビューもまとまっています。
【レビュー】北欧の織物「リュイユ」とは?「リュイユ―フィンランドのテキスタイル」京都国立近代美術館で4月16日まで – 美術展ナビ
リュイユの発展にはフィンランド手工芸友の会の存在が大きいと感じます。
ロシア領から独立していく地域のおかれた立場からなのか、
伝統や創作に対する感覚や扱いが日本と違うように思います。
見てきたばかりのこぎん刺しに関して、
国内ばかり向いているようだけど、
そこから始めているところだなと、考えさせられました。
終わったらどこかへ巡回するのでしょうか。
リュイユ―フィンランドのテキスタイル:トゥオマス・ソパネン・コレクション|京都国立近代美術館 | The National Museum of Modern Art, Kyoto
素敵な展示を見られて、思いがけず濃い旅になりました。