ほどほどの人で席が埋まっていたキハ40。
座れたものの、近くに聞きたくない話題を勢いよく話す人たちがいて、
運転席の方から前を眺めることにしました。
そこに座らせてくださいな
小湊型の車両と違い、運転室が仕切ってあり、
このご時世、運転手さんは安心でしょうね。
前方を眺めていたくて、立っていました。
雨模様の中、五井駅を発車。
ワイパーが右左の端に行くたび、カチカチと音をたて、
運転手の前だけクリアになりますが、窓は雨粒で覆われます。
レールが伸びているのも、周囲の緑も少し霞んでいて。
鮮やかな草色の稲に、穂はついていたのかどうか。
ボンネットを被った人のような案山子がひとつ。
かなり先で稲が黄味を帯びた区画を見て、穂が出ていたんだ！と。
前面を見ていると、動画を撮る人の気持ちがよくわかります。
視点がちがうと、見え方も心持ちも違うのですね。
いつも流れていくだけの景色が、自分で動いて感じているような気分。
見かけて気になっていた黄色のプロペラ機は、光風台の手前にあったと、
いつもは流れてしまい、どこだったっけと思っていたのが定着しました。
牛久駅で降り、バスで目的地へ。
10年余り、このルートを利用していますが、
バスも本数が減り、統廃合がありました。
途中にユリ園ができ、花期が楽しみだったこともありましたが、
今はなくなったようで、沿道は静かです。
帰りは光風台駅から乗りました。
小湊鉄道で一番新しい駅(のはず)。
レトロというより寂れ感
昭和的なベンチ
がっしり括られているのは、数年前の台風被害以降
その時の被害で駅名板や踏切の設備があちこちで新品になり、当時は痛々しかった。
このベンチもそのとき新調されたようです。
線路に並行する道を車が過ぎゆく中、ポツンといる、
この取り残され感よ…
アナウンスが流れて…
来た！！
キハ40
二両編成
お、窓越しに、向こうからも…
来るとき乗った車両だ
色合いの似ている車両があったんだ、今日発見。
疲れていて車窓はあまり見ていなかったけど、
雉子らしき鳥が跳ねて行くのをみかけ大興奮。
五井へ到着、外のこみなと待合室へ
ジビエドッグが気になり、
飲み物とセットになっていたので、いただきました。
ホットティーと、ドッグパンを選ぶ(クロワッサンorドックパン)
本日はシカだそうで。
がっしり包まれて登場。
たっぷりの紅茶が冷房で冷えた体にうれしい。
パンは添え物のようにソーセージを包んでいます
ごちそうさまでした
紅茶をはじめ、千葉県産の食材を多く使っているようす。
石井食品のミートボール、安全第一カレーというメニューもありました。
(メニューは時々変わるようです)
カレーは家庭向けレトルトもあり、グッズもいろいろ。
販売だけでなく、沿線案内のパンフレットも。
外にも椅子があり、晴れた日は列車を見ながらのんびりできそう。
いずれもっとこなれたら、楽しい場所になりそうな。
こみなと待合室 - 五井駅すぐ。小湊鐵道直営によるCaféスペースが併設された待合室です
いまいちな天候なのに、印象深い小さな旅でした。
次回は秋。
