晴れ間と曇を行き来し、雨にはならず。
陽射しが薄い分、しのぎやすいものの、
調子が出たのは午後遅く。
夕暮れどき、買い物へ。
薄暮の下、商店街の街灯が美しい。
灯らずとも過ごせるほどの明るさ、
中にひとつ二つ、点らずにいるものも。
ひともしどき、という言葉がありますが、まさにそれ。
通りの先の空に目をやれば、
朱が混じる微妙な色合いに影のような雲。
夏はこの時間が一番安らかでいられます。
帰りには空は闇、街灯の頼もしいこと。
商店街は昭和でも、明かりは現代のLED。
賑わいの消えた街が儚くも感じられますが、
道ゆく人たちに力を与えているようです。
灯ともし時、と書こうとして、ふと調べれば、
火点時なのですね。
街灯以前、提灯に火をつけるとか、
火を焚いて闇を照らしていた時代からの言葉なのでしょう。
ふだんは使わないのに、思い浮かぶなんて、言葉は不思議。
すてきな言葉は心に留めておきたいな。
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いつの間に実ったのだろうね