晴れ。
買い物に出て、ふと和菓子屋へ行きたくなり。いつもはあまり行かない方向へ。
立てた簾で陽をよけている店を覗く。夕方だから残り少ないショーケース。名物のどら焼きは数があったけれど、二つ、二つと残っている菓子。一つずついろいろ、ちょっとわがままな気もしたけれど、そう決める。
チャイムを鳴らし、出てきたおじさんに頼むと、ゆっくりと袋に入れている。ボタンがたくさん並ぶ昔ながらのレジスターを眺めながら、私は昭和を愛する人なんだなあと思う。
この場所が素敵だから。また来よう。
夕刻の空色の美しさの下、買い物を終えて戻り、さっそくお茶にした。
みよし野の里のかおり、饅頭ではない、何というのだろう。
ベージュに何か混ざる、ほろほろした感じの外側、中は白餡。酒の香がして、いい感じ。
小さな菓子に満たされる。