先日行ったはじめての病院で、
待合室の様子にホッとしました。
間隔を開けて座るよう注意書きはありますが、
席上に、バッテンもぬいぐるみもなく、
当たり前の様子で椅子が並んでいました。
外にあったベンチも、座面が平らでした。
よく見かけるベンチは、たいていこんな。
排除ベンチと呼ばれることも
外出時に脳貧血を起こして休むことの多かった若い頃に、
街中こんなベンチだったら、
引きこもっていたのではないかと思います。
具合悪くなっても休めばよくなるから、休めばいいんだよね、
そう思いながら出かけ、途中で休んで帰宅することもあった、
その日々が今の私の力になっていると感じます。
だから、駅ホームなど座れる場所自体が減って気がかりだし、
横になれないベンチがあると、かなしい。
こんなベンチは、機能障害のある障害ベンチ。
障害(仕切り)がなければ座れるはずが、
荷物をたくさん持つ人がいたら、他の人は座れなくなりそう。
ベンチに想いがあったなら、多くの人の役に立ちたいんだけど、と
嘆くのではないかしら?
ベンチを置いた人も。
座面の板が外れて座れない障害ベンチもありますが、
老齢やケガによる障害と違い、
こちらの障害は人間がつけたのですから、外すことができます。
人の気持ち次第で障害をなくせるのです。
もしや持ち運び用の取手?
病院は休めるようになっていたんですね。
街や人の集う場所でも安心して休めるよう、
ベンチの障害がなくなりますように。