今日は、何となく足を伸ばして歩き回り、
いつもはあまり通らない道へ入ると、工事をしているお宅が。
ここは…?
昔ながらの煎餅屋さんのところではないか!
そう気づいて開け放しの室内を覗くと、
たかね煎餅の布幕がまだありました。
看板は既になく、室内は空になり、変わり果てた店の姿に動揺。
今年になり閉店のお知らせが貼ってあったので、
いつかは、とは思ったけれど、
取り壊しではないことに安堵したけれど、
寂しさが胸に迫りました。
引き戸のガラス越しに見えたショーケース
一枚の〇〇円の値段表示
好きな文字を入れられる、手焼きの煎餅
そう、せんべいもその場所で作って売っていたんですね、
和菓子屋のように。
そういえば、以前線路沿いにあった洋菓子屋さんの前には、
20分で誕生ケーキ作ります、と書いてありましたっけ。※
昭和の時代、住宅街ではそんなお店を見かけたものでした。
その店を営んできた人たちが引退し、後継者はなく…
日常の営みのなか、相手の要望に合わせて気持ちを込める、
自家製の食べ物を売るお店って、そういうところだったんだと、
失ってからその価値の大きさが身にしみます。
※“◯◯ちゃん お誕生日おめでとう”と書かれた、
ホールのケーキに年齢の数のロウソクを立てて…、
そんな光景はいつ頃までだったのでしょうか?
ちなみにそのケーキ屋さんは平成の半ばまで開いていました。