空は澄み、陽射しは強いが、風の冷たさよ。
岩立フォークテキスタイルミュージアムへ。
染織でもマニアックな分野の展示を行う、小さなミュージアム。
以前より気になっていた場所、
興味ある展示があり、思いきって出かけました。
世界の原始布、
草木から採集した繊維の布。
こぎんの服も展示されていました。
こぎん地は、からむし(苧麻)の茎からとった繊維を使っていますから。
芭蕉布や大麻、しなや藤など、日本のものは他の展示でも目にしていましたが、
樹皮を叩いて作った布(ところどころ継ぎ当てしてある)、
パイナップル繊維の布(繊細)、
おおらかなアップリケがあるアフリカの布、
亜麻の繊維のフランスの古い時代のブラウス、
他、展示数は少ないものの、初めて見るものいろいろ。
生まれた風土の違うものと一緒だと、個性が際立って感じられます。
不思議なハーモニーが醸し出されているようで、耳を傾けてみたくなる、そんな貴重な空間でした。
そうそう、中国の大麻の服がつやつや光っていて、びっくりしました。
手間を加えているのですね。
植物からよく発見できたものだなあ、
手間をかけてこんなに美しくしてきたんだなあ、と
しみじみ感じ入ります。
*
帰り、一服したいと自由が丘の駅前をさまよいました。
洋菓子屋の中に喫茶室があり、入ってみると意外に広くゆったり、老舗の風情。
ケーキは品切れが多く、店名のモンブランにしました。
上には白いメレンゲ、食べるとホロホロ崩れていきます。
黄色いクリーム、カステラ生地の中に、栗一粒。
見慣れたのとは違う、すっきりとしたモンブラン。
(画像はググってください、撮るどころではなく…(^^;)
気になって後で調べたら、洋菓子モンブラン日本発祥の店だったのですね。
思いがけない出会いでした。