おやまーの日々

好きなもの、気になること、日々あれこれ

14663日目の邂逅

空は澄み、陽射しは強いが、風の冷たさよ。

 

岩立フォークテキスタイルミュージアムへ。

染織でもマニアックな分野の展示を行う、小さなミュージアム

以前より気になっていた場所、

興味ある展示があり、思いきって出かけました。

 

世界の原始布、

草木から採集した繊維の布。

 

こぎんの服も展示されていました。

こぎん地は、からむし(苧麻)の茎からとった繊維を使っていますから。

芭蕉布大麻、しなや藤など、日本のものは他の展示でも目にしていましたが、

樹皮を叩いて作った布(ところどころ継ぎ当てしてある)、

パイナップル繊維の布(繊細)、

おおらかなアップリケがあるアフリカの布、

亜麻の繊維のフランスの古い時代のブラウス、

他、展示数は少ないものの、初めて見るものいろいろ。

生まれた風土の違うものと一緒だと、個性が際立って感じられます。

不思議なハーモニーが醸し出されているようで、耳を傾けてみたくなる、そんな貴重な空間でした。

 

そうそう、中国の大麻の服がつやつや光っていて、びっくりしました。

手間を加えているのですね。

植物からよく発見できたものだなあ、

手間をかけてこんなに美しくしてきたんだなあ、と

しみじみ感じ入ります。

 

 

帰り、一服したいと自由が丘の駅前をさまよいました。

洋菓子屋の中に喫茶室があり、入ってみると意外に広くゆったり、老舗の風情。

ケーキは品切れが多く、店名のモンブランにしました。

 

上には白いメレンゲ、食べるとホロホロ崩れていきます。

黄色いクリーム、カステラ生地の中に、栗一粒。

見慣れたのとは違う、すっきりとしたモンブラン

(画像はググってください、撮るどころではなく…(^^;)

 

気になって後で調べたら、洋菓子モンブラン日本発祥の店だったのですね。

思いがけない出会いでした。