おやまーの日々

好きなもの、気になること、日々あれこれ

浅草・紀文堂

毎年の催しで出かける浅草。

前から気になっていたお店に入ってみた。

紀文という名に、はんぺんなどを思い浮かべた私。

全然違いますから(当たり前)。

 

人形焼きを売る脇の階段を登りきると、ドアが開く。

年配の店員さん、内装も昭和レトロな風情。

あんみつを頼み、少しすると、温かい緑茶とともに出された。

果物の量は少々寂しいが、

甘味が控えめでよろしい。

いや何よりもいいのは、使っている水が美味しいこと。

寒天が澄んだ味がする。

お茶も風味がよく出ている。

最初に出された水も、まろやかだった。

 

ああ、昭和の誠実な店だ。

今は生息域が狭まり、稀少種になりつつある、そんなお店なんだ。

店の様子がわからず、階段を上がるのは勇気がいる。

だけど、バリアフリーなら、風情を残せなかっただろう。

お店自体残らなかったかもしれないな。

味わえて、よかった。

 

来年の手帳カバーにすべく、黒田屋で和紙を選ぶ。

ここの和紙は、厚手で手触りが温かい。

素敵な柄がいっぱい。

一つに決められず。

写真のどれかがお供になります。

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右上にちらっと見える赤いのは、今使っているもの。

訳あって、使い回して2年目。

角は磨り減っても、平らなところは汚れもせず、

手触りも変わらず温かく。

だから透明ビニールよりも、和紙はすきだな。