嵐のような選挙が過ぎ、
明日は文化の日。
秋晴れが恋しい今日の天気です。
催し物の多い季節。
先日、工房からの風へ出かけました。
暮らしの中で使えるような品、
ゆとりがあれば、あるとうれしい品、
素材の恵み、手の技を感じる品…
作家さんたちのテントの下には、そんな品々が並びます。
奥の庭では緑と花々も加わり、賑やか。
金工作家さんのところから、ベルの音が聞こえたり、
別の金工作家さんのテントからは、オルゴールの音。
足踏みの糸車を操る作家さん、
キャンドルの灯が点るテント、
木々の下には、スツールがたくさんスタンバイ。
お尻を受けとめる窪み、踏ん張るような脚など、
個性様々な姿に、ほっこり。
炭色の、陶器?…と手に取ると、軽くてびっくり。
漆塗りの器でした。
晴れの日の美しさや、木目が活きることが漆器の魅力と思っていたので新発見。
プレートなども、軽くて扱いやすそう、
けれど使う場面が私には思い浮かばず、
ご縁まではなかったのでした。
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ガラス、陶器、竹や藤の編みかご、染め色の美しい布、場を明るく彩る型染…
様々ある中で、一番見たかったのは、こぎん作家さんのところ。
例年は服やストールが風に揺らぐ場所に、
ゆったりと作品が並んでいました。
藍色のバッグの白糸のこぎんのキリリとした姿。
タペストリーの創作模様の流れというかリズム。
草木染めの糸で刺した服は景色に馴染み、
工夫したデザインの小物類は見ていて楽しく、
作家さんのお話しも聴き、
作品にかけられた時間や思いを感じとるひとときでした。
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工房からの風は、こども向けにワークショップや作家さんと話をする機会を設けていて、
微笑ましい様子がありました。
得難い場です。
循環を意識しているところも、楽しみに足を運ぶ理由のひとつ。
花壇では今年も白と桃色の秋明菊が見事でした。
夏の名残か、百日草、ひまわりもあり、大きなトロロアオイの花(たぶん)も一輪。
テントの間の樹には、リンゴに似た可愛い花が一輪。
思わず何度も見返しました。
不順な陽気が続きますが、
皆様が息災でありますよう。