最近の激しい気候に心痛みます。
鉄道も大きな被害がいくつもあり、
秋田・岩手の南と北で貨物が分断されました。
復旧には日にちがかかる様子。
物資を運ぶ大事なルートは、
止まることもあると予測はしているでしょうが、
日本海側と太平洋側の二つのルートが同時に止まればお手上げ。
想定外だったのでしょうか。
JRから、維持が難しいとされる路線の具体的な数字が発表されたばかり。
100円稼ぐのにいくらかかるか、などと数字で論議されますが、
今はもっと大きな見方が必要ではないかと感じます。
鉄道は、いざとなれば荷物も運べる。
人が荷物を背負い、鉄道で運んだ先で販売した時代からは遠くなりました。
でも、ガソリンや電気が手に入りにくくなったら…、
自動車に頼っていられるのか。運送を他人に頼れるのか。
苦労して開いた鉄道の路線を、維持ができないと見放すのか。
一旦止めてしまえば、復活は無理といっていいでしょう。
100年ほど前は、遠くまで人や大きなモノを簡単に運ぶことは夢物語だった。
鉄道は、それを実現した技術やシステムでもある。
携わった人たちの想いや努力のリレーと、築き上げた安全運行のシステムを
継がずに廃れるままにするのか。
それを真剣に考える時なのではないかな、と。
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JRの赤字路線の発表も、それを議論の根拠とする前に確認しなければ。
数字の根拠がわからないのです。
会社の他の路線と同時に利用している人の運賃をどう分けるのかとか、
設備の維持にかかる費用、売店の収入などを切り分けられるのか、とか。
たとえば、いすみ鉄道なら会社の収支を見ればわかるでしょうが、
JR東日本なら、山手線などの収入や運営・維持費とどう分けているのか。
分け方によって数字もかなり違うはず。
…と、ぼんやり思っていましたら。
鳥塚亮さん(えちごトキめき鉄道社長)が、
あの数字は注意が必要だと、記事を書かれていした。
閲覧注意が必要な JRが開示するローカル線経営情報 について(鳥塚亮) - 個人 - Yahoo!ニュース
数字は、比較しやすいだけに気をつけないといけませんね。
言葉も、何を示しているかに気をつけないと…。
いすみ鉄道の春