おやまーの日々

好きなもの、気になること、日々あれこれ

手工芸展2022

東京都美術館で行われている二つの手工芸展。

(主催団体が違うのですね)

 

ロビーの奥からエレベーターで上がり、手工芸作品展(有料)へ。

絽刺しや手まりに目が留まります。

絽刺しは作品数が今までより多く、

バッグなど、イメージが変わるような作品がありました。

手まりも、虹のような色合いのものや、

細かなかごめのような風合いのもの、

生きものが飛び出したようなもの、

技ありの品々に魅入られます。

ハーダンガー刺繍の軽やかな作品、

パッチワークのすてきな色合い、布あわせ、

折り紙のように布を折り花を綴った作品、

七宝の少し滲んだ柄、独特の色合い。

いいもの、すきなもの、すてきなものの数々。

今の自分の好み、求めているものも見えてきます。

 

こぎん刺しは、小品の額がいくつも並んでいました。

明かりが漏れてくるような表現の作品と、

枠が嵌められたようなデザインの作品、

賑やかな印象がタイトルと合っていた作品、

菱刺しのような作品、などなど、

それぞれの作風、色使いに作家さんの個性を感じ、

たくさんの作品に少々舞い上がりました。

 

有名絵画の展覧会を横目に、エスカレーターで下へ。

創作手工芸展(無料)へ。

入口すぐ、こぎんの大作が目に入ります。

横の方にも、大作が二点。奥にも!

先ほどの展示と同じ方の、明かりのような作品の大作、

菱形・直線の制約を上手く色づかいで景色を表現した作品、

細やかに色を変え、気持ちが明るくなるような作品、

重さを感じる津軽の冬を思わせる色合いの作品、

遠くからみても力がありました。

例年よりも展示数が少ないようですが、

別室にも三点の作品があり、驚きました。

それぞれにすてき。

 

満腹だわ

 

と思いつつ。

下のフロアの染織作家展へ足を伸ばし、

着てみたい作品をみつけて空想しました。

これって別腹?

 

それにしても、

こぎん作家さんが増えたのだなぁ。

絽刺しも作者が若くなっているのだなぁ。

手工芸の世界も時代の節目なのかも。

そんなことを感じた今年の展示でした。