オリンピック観戦はしない、という話を東京オリパラの時に書きました。
北京五輪もニュースで伝わってくるくらいしか知りません。
けれど、オリンピックへの関心は、実は大いにありました。
オリンピックになると現れる連載
「観たぞ、オリンピック」(ほぼ日刊イトイ新聞=ほぼ日)。
期間中、観戦者から日々届けられる投稿やツイートを編集し、
前日の様子を連日届けてくれる、全手動の人力企画。
競技のにわか応援者には、その道に詳しい者からの解説が届き、
競技ルールや見どころ、時には選手の個人的なあれこれまでわかり、
思わぬ見方で盛り上がる一派ができたり、
観戦の楽しさを共有する内容だったのです。
しかし、Twitterがまだ存在しない頃に生まれた「観たぞ」は、
観たぞ、東京オリンピック! で長い歴史に区切りをつけ、
今回は、ほぼ日への連載はない…。
と思ったら、長年観戦&編集をした担当永田氏は、
元々のスポーツ観戦好きを活かして、この期間中も連載を開始。
題して「オリンピックを観ている。」
担当永田氏のひとり語りになって、かろうじて残った…
そう思ったのは始めだけ。
皆の言葉を面白おかしく楽しく繋ぎ、コメントしていた永田氏が、
静かに深く五輪観戦の所感を語る日々。
そのどれもが簡単には吹き飛ばない重みがある内容で続いてきて、
上質な本を読んでいるような心持ちになります。
これなど、人間賛歌。
11 スピードスケート ふたつの銀メダルで思ったこと。 | オリンピックを観ている。 – ほぼ日刊イトイ新聞
選手のことばかりでなく、ほぼ人間普遍ですよ。
スケールが違いますね。
観戦しないまま現在のオリンピックを知るのは「観たぞ」でも同じですが、
静かに選手の姿が浮かぶような不思議な感覚を味わっています。
永田氏を通じて「オリンピックを観ている」私。
(つづく)