ほぼ日刊イトイ新聞を毎日見ています。
ほぼ日参イトイ新聞です。
…それはともかく。
新年から一週間、楽しんだ連載がありました。
その1 いつもたのしく。 - 樋口さんに会いたい。 - weeksdays
お二人の生きる姿勢、スッとしていて素敵です。
京都の家を手放した時、家具は家と一緒に置いたという樋口さんのエピソードに、それだけ想いを込めて家という場を育てたのだろうなと、その豊かさにふんわりした気持ちになりました。
慈しむことができたのは、ゆとりがあるからか、心地よさを追求する意志の強さなのか。どちらも私には少ないようで、少し羨ましくもありました。
6日目に手仕事の話題になり、樋口さんがこぎん刺しを習ったことを知り驚きました。
そして、おっしゃることが深いのです。
こぎん刺しを教わった方から辛い時期も手を動かしていたから乗り越えられたと聞き、
“手仕事というのは、何かを救うんだなぁ、って。“
それは、私も感じます。
体力的な元気があるときは、本当にそうなんです。
体が弱っている時は、手仕事も辛くなり迷いますから、その時は自身を労る方が大事でしょうけれど。 (ここでも、ちょっと羨ましくなりました)
樋口さんご自身も悲しい時に、本で赤い布をみて織りたくなり、織ることで楽になったそう。
“じぶんが好きなもの、求めてるものを、 どこかしら引き出しに収めていたんでしょうね。
(中略)
やっぱり、好きなものの引き出しというのは、 じぶんを救うんだなって。“
その引き出しは、みんなそれぞれ持っているんじゃないかな。
手仕事への意欲も今は便利な世の中だから眠っていて、
スイッチさえ入ればできるようになるんじゃないかな。
そんな手仕事賛歌、いえ、人間讃歌が聞こえるようでした。
伊藤さんが樋口さんの言葉の引き出しを開けたのですね。
食いしんぼうぶりも楽しかった。
素敵なお話を形にしてくださって、ありがとうございました。