新型ウイルスの感染対応、気をつかう毎日が続いています。
今までとはちがう対応が必要、というのは、
今までがどうだったか気付くきっかけでもあります。
※このウイルスは、 COVID-19
“コロナ”の言葉が独り歩きしないよう、
こちらでは新型ウイルスと表現します
まず思うのは、
注意しながら生活している今の状態は、
病気やケガの治療後で体が弱っている時と同じということ。
弱っている時は自重しなければ、いずれ体が参る。
動けるからと動き続ければ、いずれ大ごとになる。
たいてい、事が起きてから気付いたりします。
だからこそ、今は自分の感覚を大事にしたり、
ふだんよりも慎重に身を守る行動をとったり、
気が塞ぎがちと思えば、体を動かしたり、興味あることをしたり、
自分自身を大切に、と意識する時期。
自分の性質やコンディションは、他人とも、標準とも違います。
自分の生命力を信じること、減らさないことが大事。
私自身の病気の経験から、そう思いました。
免疫の力が落ちるような治療をしている人は、
今多くの人が感じるような迷いや不安を、日々感じているのではないでしょうか。
それでも家事や生活の維持をしたり、
家族の役割や仕事の業務があったり、
日々の生活を続けているのでしょう。
今は皆がそんな暮らしをしているように思います。
病気が自分の生き方や社会との関係を見直すきっかけになるように、
ウイルスもまた、生き方や関係を見直すきっかけになっています。
今までが、いかに恵まれていたかも感じさせてくれました。
ウイルスの広がり方、人へのふるまいを明らかにしたのは、感染した方々の功績。
ウイルスの性質が見えたからこそ、予防策が有効かわかりますし、
治療への道筋もつけられます。
感染した方、亡くなった方へは、お疲れさま、ありがとうと伝えたい。
買い占め、批判、過剰な報道…、愚かではあるけれど、
そんなヒトの性質は、自分の中にも確かにあって、
愚かと同じくらい、愛しいなあと感じます。
渦中の今はわかりませんが、
病を経た後は、何かが拓けているのかもしれませんね。