暑さ続く。
今年は夕立がなくて助かるけれど、干からびそう。
出かけようと、電車に乗って行ったけれど、
車内で気持ちがめげました。
駅から目的地までの外歩きを想像して。
今日はやめておこう、と、途中下車。
ふだん降りない駅で、外に出ました。
ドラッグストア、飲食店、コンビニ、銀行…
チェーン店ばかり目に入ってきたのですが、
この地らしいものはないかとキョロキョロ。
と、見つけました、喫茶店を。
パンや菓子の売り場と繋がっている、昭和なお店。
中に入ると、話し声が賑やかで、活気があります。
ケーキセットがお値ごろ。満足。
お皿に店名が入っていたり、
店員さんの制服が素敵だったり。
こんなお店が健在で、うれしい。
***
いろいろなケーキがショーケースに入っているのを、
通りがかりに間近に眺められる喫茶店がありました。
先月突然閉店して、今はただ暗いだけのスペースに。
いつでも立ち寄れて小休止できると思っていました。
ショーケースの美しいものを、気に留めていました。
そのお店が私に安心や楽しみを与えてくれていたと、
無くなって気づきました。
先に注文するスタイルの店は数多ありますが、
疲れている人にとっては、しんどいものです。
座って、やれやれとメニューを眺めるときの、安堵感。
持ってきてもらった水の、美味しさ。
品物が運ばれてきたときの、わくわく感。
それを味わえる喫茶店は、真のオアシスだと思います。
だから、駅=街の出入口そばに、そんな店があると、安心なのです。