サイクリングのイベントを開きます、というSNSの案内をみて、
樹々の中、さわやかな風に吹かれるイメージが浮かび、行きたくなりました。
でも、私は自転車に乗れません。
たった一つの参加基準を満たしていないのです。
ああ、と、天を仰ぐところですが、ふと思いついて、調べてみました。
タンデムという、二人で漕ぐ自転車があり、視覚障害の人もサイクリングができるときいていました。
それらしき自転車を、今年軽井沢へ行ったときに、駅前の貸し自転車店で見かけました。
もしや観光地なら走れるのかも?
Google先生に訊ねて驚きました。
東京でも貸すところがあり、タンデムで公道を走れる。
公道で走行可能な県は広がりつつあり、千葉県でも走れる。
佐倉市では観光用に貸し出している。
運転する人がいれば、私も合法的にサイクリングができる!!
そんな時代になっていたのですね。
大人を対象にした、自転車乗り方教室に出かけたこともありましたが、
進むよりへたばる方が早く、これでは乗れても使い物になるか疑問で、リタイア。
そんな私にとって、自転車に合法的に乗れるなんて夢のような話。
一緒に乗ってくれる方を頼めばいいのですね!
気づかせてくれて、どうもありがとう!
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私は中学の頃まで通学時、親の自転車に乗せてもらっていました。
もう40年ほど前のこと。
当時、我が家に自動車はなく、免許を持つ家族もおらず、
心臓に障害のある私が学校へ行くためには、
家族の自転車に乗せてもらうしか考えられなかったのです。
警官に呼び止められ、事情を説明して放免されたこともあります。
私の障害のため、通学という当たり前の行動をするのに、たまたま家族というだけで、親が負担を受け入れなけれならないのはおかしいのではないか。
そう感じながら、他の人に頼むなどできずにいました。
今も、人に頼むのは正直怖い。
でももう新たな時代、
今年こそは、サイクリングに行ってきます。