陽はあるが、ひんやりした感じ。
こぎん刺しの先生の作品が入選したときき、日展へ。
終わりの時刻が近づく頃の到着。
広い会場、作品も数多いと予想していたから、工芸美術のみ目指す。
そこだけでも、主張する力の強い作品がたくさんあり、パワーを奪われそうになりながら、お目当ての作品を探す。
割と奥の方で発見。
その色あい、クッキリした菱形、キッパリした作風が際立つ。
遠くからも感じられる強さ、美しさ。
おそらく、作品が活きる位置が選ばれている。
飾るに相応しい広さ、観るに相応しい位置があるものだけど、小さなギャラリーではなく、この大きさの場所で飾っておいてほしいと思う。
もう一方、こぎん刺しが入選していた。
細かい型の組合せで風景を思わせる作風。
強い意思がなければ作り上げることが難しい細やかな作品。
近づいて細やかさを味わいたい、けれどそれでは全体像が欠ける…そんなジレンマを感じた。
刺繍やパッチワーク、アップリケの作品も、手工芸展とは違う雰囲気で、大きく力強く、圧倒されそうになる。
この素材で何故それを表現するか、それはいったいどうすればそうなるのか、そんな作品もあり、ざっくり30分ほど観ただけで、満腹。
別の部屋の東山魁夷も観たいと思っていたけれど、別になってよかったのかもしれない。
午後4時からは300円で入場できます。
トワイライトチケット、ピンポイントで鑑賞したい時など、なかなか素敵な設定ですね。
新国立美術館は、25日まで。
その後、地方巡回あり。