晴れ。しのぎやすい暑さ。
きもの雑誌の秋号をめくっていたら、"こぎん刺し"の大きな文字。
見開きで紹介?うわぁい!
きものを着た女性の帯に、二色の色糸で二ヶ所小さく刺してあるのは、ウロコ模様ともう一種類。
え!?
こぎんのイメージのひし形模様でも、模様の組み合わせの妙でもなく?
広い面を刺し綴った手仕事でもなく、紺と白の潔さでもなく。それでこぎん刺しですって?
文章に添えられた小さな写真には、ひし形の連続模様の布。
それでも。
伝統工芸の解説がたくさんある、歴史も教えてくれる雑誌の中で、その扱いは本当に残念。
こぎん刺しを、ワンポイント刺繍扱いしないでほしい。
もっと広く深い美があるのだから。