晴れ、少し気温が下がった。
ほんの少しの違いで、これほど楽になるとは。
外をのんびり歩く気になって、いつもと違う方向に散歩にでた。
大樹のある公園や街路樹の通りでは、蝉時雨。
ああ、こんなにいるんだ。この樹々が育んできたのだね。
うちの近くに、いつの間にか更地になったところがあった。集合住宅が建つという。
きっと木を植えても大きく育つ余地はないだろうな。
空き家が増え、今後人口も減るのだから、土地を草木や昆虫などに譲れないものかしら。
一度人の土地になったら、他の生き物は顧みられないなんて、どれだけ自分本位なのかしら。
そんな風に感じるのなら、自然豊かな場所へ移ればよいとはいえ。
もう少し、住宅の周りに間(ま)があったほうが人が快適に過ごせると思う。
きっと、ほんの少しの違いでも、人の行動が変わるほどに。