先天性心疾患患者に、とても大きなニュース
障害年金の「打ち切り予告」1010人に送付。年金機構が「障害の程度が軽い」として
昨秋、知人に通知があったと聞きましたが、こういうことなのですね。
以前、心臓疾患の診断基準が変わり、年金を受けられなくなったことがあり、複雑な思いです。
"健康な人と同じに働けないから年金が必要。今まで受けられたのに、受けられなくなる(なった)"
という問題は、今は置いておきます。
なぜなら、
"障害年金のルールに当てはまらないけれど、働けないから年金が必要ではないか"と思われる方の話も出てきて、混乱するからです。
私が望むのは、
"ルールを変えるのなら、変える側は何を目指しているのか、どうなるのか、丁寧に伝えてほしい"
ということ。
そうでなければ、診断書を出しながら年金を受けているすべての方に、不安をもたらします。
"体調が変わらなくても、いつか突然止めるといわれるのでは"と。
障害のある子どものご家族にも、不安がわくでしょう。
国民年金ということは、20歳前に障害になった人だけでなく、自営や農業漁業など、雇用されていない人など(※)が受ける障害年金も同じはず。
※例
⚪ 厚生年金・共済年金に加入したことがない人
⚪厚生年金・共済年金に加入する前に障害となった人
大勢の人に影響があるのです。
そんな見えない影響を考えず事務的に進めると、国への不満、将来への不安が大きくなって、殺伐とした世の中になっていくように思います。
私が障害年金の申請をした30年ほど前、先天性心臓疾患の診断基準はありませんでした。面接で、手足が不自由な人向けの質問をされました。
それが、いつしか基準ができ、スムーズに手続きできるようになりました。
そんなふうに制度は変わっていくもの。
これからもバージョンアップしていくでしょう。
どういう人にどんな支援をするのか。
どれだけの費用をどう配分するか。
その問題を真剣に考えなければいけませんし、そこへ目がいくのは仕方ない。
でも、不安に陥らない配慮があれば、生きてゆく希望を減らさずにすむのです。
どうか、病を抱える人やその家族の希望を奪わないでください。