先日、インドの布の展示を観た。
透けるように薄い、手織り綿のショールや手提げ
荒く不揃いな針目が全面に走る素朴な敷物
古いサリーを重ねて縫った、リバーシブルのショール
手作りのアクセサリーとともにたくさん展示されていた
サリーのショールは、絹のものと木綿とあって、しなやかで輝く絹も素敵だけど、綿の手触りも温かく心地いい。私は木綿に触れる方が安心していられる。
日本なら刺し子の縫い目など規則的で、染めもキッパリしているもの。
縫い目や色柄のおおらかさは、彼の地の気候風土によるものか
薄い綿布の繊細さは変わりない気もするが、色合いは明らかに違っていた
よき感触を確かめながら、ひととき過ごせる至福。
気になる品もあったけれど、おおらかさを身に纏うのは落ち着かず、繊細な布を扱うだけのゆとりがなくて。(手間暇の対価に応じるゆとりもね)
心地よき空間に後ろ髪を引かれながらギャラリーを後にした。