晴れ、暖かめ。
「さくら餅」の貼り紙に、あぁ、そんな季節だねと納得する。
近くの和菓子屋が昨秋駅寄りに引っ越してから、前をよく通るようになった。季節に合わせて変わる菓子の名を目にすると、季節の感じかたもまた違う味わいをもつようになった。
正月には「花びら餅」。1月半ばを過ぎても貼り出されたままで、正月限定とばかり思っていた私は認識を改めた。
「うぐいす餅」に置き換わり、「さくら餅」が並び、さて、うぐいすはいつまでか。
「道明寺」もひっそり貼ってある。両刀使いですか。
この店のさくら餅は食べたことがない。一度、道明寺にありついたことはある。ここのさくら餅は道明寺だけかと思っていた。いや、どうなんだろう?
あんを焼いた皮でくるりと巻いたさくら餅派だから、それを食べたくて。
一つ二つだけ買うために扉を開けて入りづらくて、買い物することはなかなかない。でも、よく通るようになり、入るチャンスは増えた。
よし、今度行ってみてこよう。