日中暖か、お出かけ日和。
森鴎外。面構えのよい方。
鴎外記念図書館が、今は記念館となっていた。
展示をみると、軍医と文筆や文芸誌を出すこと両方をこなし、さらには植物にも関心があり、日記や作品の中に数多く記載があるという。地図も作っているし、なんと多才なこと。
さらには、友人に遺言を後述筆記してもらい3日ほど後に亡くなったそう。なんと潔い。
知人の彫刻家が作ったデスマスクの穏やかなお顔に、生涯が顕れているように思えた。
生きる覚悟が違うというか、圧倒された心持ちになりながら寄ったミュージアムショップで、人々が語る谷根千を題材にした森まゆみさんの本を購入していた。
私にはこちらの方が合っている。
外には、僅かな植物とともに今も残った銀杏の樹が、色づいた葉をみせていた。