おやまーの日々

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日本伝統工芸展(2019)

恒例の伝統工芸展へ。

染織を中心に鑑賞しました。

 

今年は佐賀錦の作品がいくつもあり、つややかな菱形模様が目を惹きました。

菱形を見かけると、つい、こぎん刺しの模様と比べるのは、刺し手あるあるかもしれません(^_^;)

 

今年は こぎん刺しはありませんでしたが、アイヌの織物・アットゥシ織の帯があって、

高貴なものと感じていた伝統工芸展が、庶民の品も評価する方向に変わってきていると感じました。

 

常連の方の挑戦的な作品、

手を変えない端正な作品、

テーマを追求している作品、他、

たくさんの作品で、満腹満足。

 

全てひととおり観て回り、今年は大きな柄が描かれた作品が少ないように感じました。

大皿いっぱいに植物、漆の箱に大きな景色、そういった印象に残る大きな柄がなく、不思議な気がしました。

 

賞に輝いた作品は、さすが、どれもすばらしい。

他に印象に残ったのは、久留米絣のコスモという作品。藍地に球が浮かんで見えてくるような、不思議な感覚。

繊細な絽の帯も、着けてみたくなります。

 

技を伝えるビデオが例年のように流れていますが、いつもは置いてある椅子がありません。

休憩しながら見るのが私のパターンでしたが、それができなくて困りました。

休みどころを探してウロウロ。

会場の方に伝えればよかった…

 

ともあれ、578点の作品の熱気に触れ、刺激を受けました。