恒例の伝統工芸展へ。
染織を中心に鑑賞しました。
今年は佐賀錦の作品がいくつもあり、つややかな菱形模様が目を惹きました。
菱形を見かけると、つい、こぎん刺しの模様と比べるのは、刺し手あるあるかもしれません(^_^;)
今年は こぎん刺しはありませんでしたが、アイヌの織物・アットゥシ織の帯があって、
高貴なものと感じていた伝統工芸展が、庶民の品も評価する方向に変わってきていると感じました。
常連の方の挑戦的な作品、
手を変えない端正な作品、
テーマを追求している作品、他、
たくさんの作品で、満腹満足。
全てひととおり観て回り、今年は大きな柄が描かれた作品が少ないように感じました。
大皿いっぱいに植物、漆の箱に大きな景色、そういった印象に残る大きな柄がなく、不思議な気がしました。
賞に輝いた作品は、さすが、どれもすばらしい。
他に印象に残ったのは、久留米絣のコスモという作品。藍地に球が浮かんで見えてくるような、不思議な感覚。
繊細な絽の帯も、着けてみたくなります。
技を伝えるビデオが例年のように流れていますが、いつもは置いてある椅子がありません。
休憩しながら見るのが私のパターンでしたが、それができなくて困りました。
休みどころを探してウロウロ。
会場の方に伝えればよかった…
ともあれ、578点の作品の熱気に触れ、刺激を受けました。