おやまーの日々

好きなもの、気になること、日々あれこれ

いと-へん【糸-偏】

友人が貸してくれた冊子を返そうと手に取り、今一度開く。

 

砂原藍さんの6つの掌編。

 

人と人の間にあるものを掬いとる視点。

組んでかたちにする力。

余韻を残す結末。

 

私は小説は書けそうにない。

自分にレアな経験がありすぎた。

周りはあまりにも興味深かった。

それらを繋ぐだけで、たくさん。

 

糸偏というなら、本物に触れていたい。

紡ぎ、縫い、組み、結び、かたちにしたい。

 

もっというなら、地に足をつけていたい。

それが、私に必要なことと思える。

 

冊子との縁がもたらす感覚を味わいながら、

ものがたりを綴る人にエールを送る。