脳研究者、池谷裕二さんの著書は興味深い。
この本は、作家の中村うさぎさんとの対談。
恐怖や幻覚、認知症の症状は、脳からみたらどういうことなのか。
人工知能、時間の観念、人はなぜ脳を持っているか、などなど、
ふだんは考えることのない、けれど言われてみれば深い、そんな話がたくさん詰まっています。
脳のことを研究するほど、不思議が増すようで、
人工知能が発達するほど、人の謎が深まるようで、
追えば追うほどに、新たな展開が生まれるようす。
常識がいくつも入れ替わりました。
この大きさにしては、文字が小さく詰まっているので、読みごたえあります。
活字好きが満足できる本ですね。
’‘普通‘’って何だ?
’‘正常‘’って何だろうー。
そんな帯の文句が目立ちますが、漫画で伝えたらまた違う面白さになりそう。