晴れ。残雪が凍りついている。
Opal毛糸は、とてもきれい。段染め、といっても一本を手繰ると幾つもの色がでてきて、編み地は思いがけない色合いになる。ソックスに適した細さだから、なかなか進まないはずなのに、編むことがとても楽しくて気がつくと進んでいる、魔法のような毛糸。
そんな毛糸を扱う、気仙沼のマルティナさんの工房の展示があった。
腹巻き帽子、レッグウォーマー、アームウォーマーなど、ゴム編みやメリヤス編みの単純なつくり。なのに、多彩。同じ糸を使っていても、大きさにより模様(色の出方)が違ってくる。
たくさんの品をみていると、この中から一つだけ選ぶなんてとてもできなくなりそう。
そばにあるだけで幸せな気持ちになる展示。
観いりそうな気持ちにブレーキをかけながら、温かな編み地の色柄を愛でるのは、ちょっぴり切なかったけれど。