おやまーの日々

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くみひも;フェリシモキットの功罪

組みひもづくりは憧れ。一度、体験講座を受けて、木の丸台でストラップを作ったことはあるものの。

 

絹のくみひもが作れることに惹かれて頼んでみた、フェリシモのくみひも専用ツール。

組むための台と、お試し絹糸がセットになっているもの。毎月配達のくみひもブレスレット材料の道具になります。

 

使った結論。

本物の道具とは非なるもので、本物を使った時と比べ、ひもを組む作業のときめき度は30%でした(当社調べ)。ちょっとかなしい。

 

職人が使う道具に及ばないとしても、もう少し何とかならないのかしら。

 

欠点のひとつは、組みひもプレートとプロの組みひも台の中間といったつくりなので、溝に糸が挟まるため、糸を組む動作がスムーズにいかないこと。

組みひもプレートは、ししゅう糸など1本にまとまっている糸を1つの溝に入れて使うもの(たぶん)。そういうことに向いている(きっと)。使ったことないから想像ですけど。

このキットでは、よりのある糸を6本一組で使いますが、手に取ると1本だけ溝にはまって取れないことがよく起きます。その度に対応しないとならなくて、リズミカルに進められない。台が軽いので元のポジションにするまで手間取ったりしました。

丸台は、糸束を手に取って移動する動作に慣れると、スムーズに無心に進めることができます。

リズミカルに進めると綺麗に組めるので、そこはとても大事。

 

もうひとつは、糸巻きの違い。小さなプラスチック板、しかも板に切れ込みを付けだだけ(切り込みは各自でつける)なので、きれいに巻くのは難しい。使う糸が短いので、仕方ないところではありますが。

プロの糸巻きには、重りが入っています。実はこの重さも大事。

このキットでも、真ん中(組まれた糸)に重りをつけます。これがないと糸を同じテンションでピンと張らないと組み目が揃わなくなってしまいます。

糸巻きに、中の重さと釣り合う重さがあれば、糸のテンションがある程度決まります。これで力を入れず糸を移動すれば、糸を乱さず組むことを心がければ、上手くいくわけです。

 

溝(スリット)は、糸の角度を一定にするという大事な役目がありますから、それを利用しながら上手く糸を捌く工夫ができればよかったのでしょう。なかなか難しいものですね。

 

絹糸の組みひもにはときめきますが、この道具を使いこなすのは難しいので、ブレスレット材料の注文は保留。

昔からの道具には知恵が詰まっていて、形を変えて気軽にとはいかないものですね。

 

挫折された方、これが組みひものやり方なんて思わないでください。フェリシモはかなりアレンジしてありますから。

一度ぜひ本物の組みひも体験してみてくださいね。

 

ああ、私も習いたくなってきちゃった…