2017-11-02 13843日目;再び読んだ本 一日一日 前にも読んだ本を、また借りていた。 忘れていた上に、心に留まるところが違うから、再び読み味わう。 幸田文の箪笥の引き出し/青木玉 著 この家族がもつ芯の強さ。きもの文化の豊かさ。 私の身近では感じられない芳しき薫りを放つような内容で心地よい。 時代が違うから顧みたところで仕方ないけれど、自分を律することも、死装束を家族に託すことも、今はなんと難しいことか。 もしかしたらそれは、体に合わせて仕立てた着物をまとい、あるものを繰り回す暮らしが失われたことと重なるのかもしれない。 これは女ゆえの感慨かもしれないな。